委託販売中!
2021年6月、Twitterで5万以上いいねを頂いたケルベロスぬいぐるみ。
自分が欲しくて作った作品をこんなにたくさんの方に見てもらえるとは思っておらずとても驚きました。
KAI-YOUさんに記事にして頂きました!
作っていた時のこだわりや苦労などを振り返りながらここに書いてみます。
ギリシャ神話のケルベロスについて、多くは三つ首の犬として描かれていますが、背中から無数の蛇が生え尻尾は竜のタイプだと哺乳類より爬虫類感強いなーと思いながら他にも調べると頭は獅子として描かれる事もあるようで……犬要素は?
“とりあえず三つ首なだけで普通の犬”
として作る事に。
ぬいぐるみの作り方は人によって様々だと思いますが、私は粘土原型などは作らず直接紙に製図します。
まず最初に作ったのはお座りした普通の犬。
4つ足で自立出来るよう、前足の長さや後ろ足の角度など何度も微調整しながら仮生地で作ってはパターン(型紙)修正を繰り返しまずは普通の犬を完成させます。
これで完成にしても良いくらいなのですが私が欲しいのは三つ首の地獄の番犬ケルベロス!
ここから首をどう付けるか考えていきます。
当初、ケルベロスの前に首を2つにしてオルトロスを作るかとも考えたのですが、どうせ作るなら最初から三つ首の方が面白いので。
しかし、この普通の犬に単純に首を生やすのは簡単に出来そうだと思っていたのですが、やってみるとどうもバランスが悪い
1、頭が大き過ぎる
身体に対して3匹分の頭を乗せるとどうも頭でっかちになってしまう。かといって首を太くすると首に物凄く違和感がある。
2、首が肩から生えてしまう
単純に横から頭を生やすと首が真横に伸びているような不自然さがある。斜め上に伸ばそうとすると首が長い印象になる。
絵で描かれていると何とも思わなかったのが立体にすると無理がある。空想の生き物だし自然に三つ首を馴染ませるのは思った以上に難しい…
この2つの問題を解消する為に微調整し試作を何度も作るのが1番時間がかかりました。
最終的に身体に対して首を三つとも小さくし、単純に残り2つの首を付けるのではなく斜めに生えるようパターンを引きました。
結果、物凄く複雑な立体パズルに…自分で製図したにもかかわらず混乱して組み立てが難しかったです。
赤い目玉ボタンが沢山あったのでちょうど良かったです。
足は糸で引いて、鼻をつけて完成!
販売して欲しいとたくさんの方にお声かけ頂きました。ありがとうございます。とても嬉しいです!
パーツ数が多く手間もかかるため、ぬいぐるみとしては高額になってしまいますが、必ず販売出来るようにします。
腱鞘炎になってしまい長い間作業出来なかった事や忙しくて時間が取れず、なかなか制作が進まなかったのですが2022年から販売を予定しています。もうしばらくお待ちください。
セレクトショップはちみせで委託販売が決定しました!
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